日本百名山に選ばれ、関東以北の最高峰である日光白根山に登ってきました。当日は好天に恵まれ、高山の雰囲気を存分に楽しめました。
日光白根山は栃木県と群馬県の県境にあり、標高は2,578mです。群馬県側から見るとクリームパンのような形をしています(と勝手に思っています)両県に複数の登山口があり、今回は最も手軽に登れる丸沼高原からのルートをご紹介します。
丸沼高原は日光白根山の群馬県側に位置し、関越道沼田ICから1時間ほど行ったところにあります。途中から急なカーブが続く山岳道路ですが、道幅が十分にあるため走りやすいです。
夏はキャンプやサマーゲレンデを楽しめ、冬はスキー場になります。ゴンドラリフトで標高約2,000m付近まで一気に上がることができるため、日帰り登山が可能です。
⚠駐車場について
8:00頃に到着したところ、駐車場には十分な空きがありました。紅葉など、さらに混雑するシーズンは早くに埋まる可能性があるため、ゴンドラ運行開始前に到着することをおすすめします。
⚠ゴンドラ運行時間に注意!
筆者が行った当日は上りが7:30〜16:00、下り最終が16:30でした。登山の行程を考えて、朝早い時間に乗車する必要があります。
下り最終に間に合わなかった場合は麓まで歩くことになりますので、間に合わなそうであれば早めに引き返したり、山頂駅付近の散策に切り替えるなど対処しましょう。山頂駅にはレストランやカフェ、外に足湯も設置されていますので、観光だけでも楽しめます。
詳しいルート、行動記録はこちらからご覧ください。 https://yamap.com/activities/19532353
まずはゴンドラで空中散歩です。深い緑ではなく、秋の気配が漂います。武尊山や尾瀬方面の山々が見えます。
急な箇所を超えると、ドーンと日光白根山が姿を現します。
ゴンドラ山頂駅付近からの日光白根山。朝は逆光になるので山肌の様子はわかりづらいです。
二荒山神社の鳥居をくぐって登山開始です。
始めはなだらなか砂利道で、地面が土になると少しずつ登り始めます。
七色平との分岐を過ぎると岩が露出する急登になります。しばらく片側が崖のようになっている道が続きますので、すれ違いや道を譲る際は注意が必要です。
途中、つづら折りのような箇所も。
展望が出てくると森林限界が近いです。正面には尾瀬岩鞍スキー場の山肌などが見えています。
森林限界となり、一気に視界が開けます!よく見るとルート上が混み合っています。
稜線上はザレ場でとても足元を取られやすいので、慎重に登ります。
火口と思われる地形
山頂はもうすぐです。最後の難関と言わんばかりに大きな岩をよじ登ります。滑落や落石に注意しましょう。
登頂!雲海のように雲が広がり、絶景です。山頂はとても狭いので、写真を撮ったら速やかに移動しましょう。
五色沼が眩しい緑色の水をたたえています。
山頂付近でお昼を食べたら下山です。しばらくザレ場が続きますので、ポールを活用し、不安なところは横向きで歩くなどしてゆっくり下りましょう。
樹林帯に入ってからも滑りやすい箇所がありますので慎重に進みます。
木の根や岩に立派な苔が生えています。下りでも疲れやすいコースですので、時折、苔を眺めながら休憩すると良いです。
この看板が出ると、距離で約半分、標高では半分以上おりてきています。
この分岐を過ぎると大きな上り下りがなくなり、残りは20分ほどです。
入り口の鳥居に戻ってきました。おつかれさまでした!
ゴンドラ山頂駅付近より日光白根山を振り返ります。西向きの斜面であるため、午後のほうが山肌が見えて迫力があります。
標準コースタイムが4時間ほどですが、ザレ場の下りをかなり慎重に下ったため、標準より長い時間を要しました。登山を経験されている方であれば全く問題ないですが、初めての方や膝に不安のある方には少々ハードルが高いかもしれません。頂上付近の迫力の岩稜やたくさんの山を見渡せる絶景が待っていますので、ステップアップとしてチャレンジすると良いかもしれません。