AWS認定のクラウドプラクティショナー( CLF)に合格しましたので、勉強方法などの受験記を残します。
AWS認定?クラウドプラクティショナー?
AWSによる認定資格です。3年間有効であり、再度試験に合格することで認定を維持できます。
役職別のレベルが基礎・アソシエイト・プロフェッショナルの3つあり、それとは別に特定の分野に特化した専門知識という4つの区分があります。
クラウドプラクティショナーは役職別の基礎コースにあたる資格で、公式での名称はAWS Certified Cloud Practitionerです。以下、CLFと記載します。AWS認定の基礎コースはCLFのみです。
- 試験時間:90分
- 受験料:100USドル
- 実施日:通年
- AWS認定ページ経由で各試験ベンダーの事前予約が必要です
- 出題形式:選択式(複数選択の問題あり)
- 出題数:65問
- 受験方法:テストセンター or リモート
※いずれも2021/10/4現在の情報です
公式サイト AWS認定 AWS Certified Cloud Practitioner
受験の目的
リワークのいい勉強ネタだったためです。
筆者は現在休職中で、復職に向けてリワーク活動を行っています。テレワークでの復帰を前提としたリワークで、業務に近い状態、すなわち家のデスクでがっつり何かをする状況を作る必要がありました。
せっかくなので復帰後の業務に役立つ勉強をしたいと考え、業務で利用するAWSを選択しました。書店で参考書を探している時に認定資格のことを知り、約1ヶ月のリワーク期間で受験することにしました。
受験者スペック
結果
やりました!!700点が合格ラインなので、結構危なかったですね。
⚠注意
どの問題が間違っていたかはフィードバックされません。また、受験時はメモなども一切持ち帰れないため答え合わせもできません。
学習コストまとめ
内容 | コスト |
---|---|
学習時間 | 42時間 |
期間 | 約1ヶ月(2021/9/2〜2021/10/3) |
受験費用 | 12,100円(2021/9/15時点のレートに基づく100USドル分) |
教材費用 | 4,088円(内訳は次項にて) |
なお、試験はVUEピアソンで受験しました。
使った教材や勉強方法
教材名・リンク | 用途や勉強方法 | 費用 |
---|---|---|
AWSコンソール | サービスそのもの。無料利用枠の範囲内で軽くハンズオン。 | 0円 |
AWS認定資格試験テキスト AWS認定 クラウドプラクティショナー | 知識をつけるベースとして。1回通して読み、練習問題を2周解いた。これだけで網羅するのは難しい。 | 2,618円 |
AWS公式サイト | サービス内容や料金のディクショナリーとして、なにか気になれば都度検索して内容を確認していた。 | 0円 |
クラウドプラクティショナー 模擬試験 CLF-C01 | 問題集として2周解いた | 720円 (全問題アクセスのアプリ内課金) |
AWS認定資格 無料WEB問題集&徹底解説 クラウドプラクティショナー | 問題集 | 0円 |
Web問題集でAWS試験に合格しよう | 問題集 | 0円 |
AWS認定 クラウドプラクティショナー 模擬問題集 Kindle版 | 仕上げの模擬試験として1回解いた。 | 750円 |
独自のハッシュタグをつけて、特に間違えた問題のポイントをつぶやいた。 | 0円 |
実際にCLFを受けてみての感想
本試験
試験時間は90分ですが、実際は30分ほどで解答と見直しまで終わりました。すべて選択問題でかつ、なにか計算したりということがないため早く終わるはずです。
難易度は AWS認定 クラウドプラクティショナー 模擬問題集 Kindle版 よりも少し優しく感じました。ちなみに同問題集で2つある模擬試験の正答率が84%と67%と、若干不安を残す状況で受験しました。特に複数選択問題が模擬試験に比べて少なく、感覚的に10問に1つあるかないかくらいでした。
学習のポイント
AWSはとにかくサービス数が多いため、これを網羅すればOK!という線引きが難しいです。AWS認定資格試験テキストで出てきたサービスは確実に押さえた上で、問題集を解く→出てきたサービスやコンポーネントをAWS公式サイトで検索する を繰り返しました。
その他、押さえるべき点を列挙します。
- よく問題に出るサービスの配置先を覚える
- 例)EC2はAZ、S3はリージョン
- サービスの利点について、導入するとどう楽になるのか、何の要素(伸縮性?コスト?)が向上するのか叩き込む
- セキュリティなのか伸縮性なのかコストなのか、など、問題文の論点をしっかり把握する癖を身につける
- 例)伸縮性のことを問われているのにAuto Scalingを選択してしまうと誤りだったりする
- 責任共有モデルの、AWSの責任とユーザーの責任をしっかり叩き込む
- コスト周りのツールが混同しがちなので、機能と利用要件を整理する
- 例)Cost Exploler、AWS のコストと使用状況レポート、Budgets
- サポートの内容は各プランの内容をしっかり叩き込む
ハンズオンのすすめ
無料利用枠の中でできる限りやることを推奨します。筆者はAMIからEC2インスタンスを作成し、インターネットからHTTPSアクセスできるまでと、ELBと組み合わせたAuto Scalingの設定までをやりました。VPC・サブネット・セキュリティグループはネットワークに疎い方にはとっつきにくいかもしれないため、ハンズオンしてみると良いです。
⚠注意
EC2インスタンスを起動しっぱなしにして無料枠の月750時間を超えたり、EC2インスタンスを停止してもElasticIPをリリースしていないと課金されてしまいますので注意してください。筆者は、やらかして2ドルほど請求が来てしまいました汗
これから受験を考えている人、受験する人の参考になれば幸いです。