心理的安全性と認知行動療法

そもそも「心理的安全性」とは

心理的安全性とは、チーム内で話しやすい・議論しやすい・良い点も改善点もフラットにフィードバックできるなどの状態を高く保てていることを指します。

心理的安全性が高ければ、チームやメンバーが変化に強く、成長し続けることができると言われています。逆に心理的安全性が低いと、ネガティブな感情を共有せず溜めてしまったり、助け合うことができずチームやメンバーの成長を阻んでしまいます。

心理的安全性はチームでタスクをすすめることを軸に研究し、提唱されたものです。では、自分自身についてはどうでしょうか??

自分自身の「心理的安全性」

もちろん、自分自身に対しても心理的安全性という考えは当てはまります。チームやメンバーをすべて 自分 に読み替えて考えてみます。

しかし、自分に対して話しやすいとか議論しやすいとか、ちょっと意味がわからないですね。自分自身を理解できている・信頼できているかどうか と言い換えるとイメージしやすいかもしれません。

例えば、何かネガティブなことが起きたり気分が落ちるとそのことばかり考えてしまう・・・といったケースがあるとします(筆者もよくなります)できれば負のループにハマりたくないですし、ハマっても早めに抜け出す方法を持っておきたいものです。

そういった時に認知行動療法が役に立ちます。

認知行動療法とは

詳しい説明は他の記事や書籍に委ねますが、実際に体験したところ以下の要素が挙げられます。

  • 状況・思考・感情を分けて振り返る
  • 自分自身の思考の癖を把握する
  • 悪い癖を出にくくする対処法を考える

認知行動療法については、別の記事で掘り下げたいと思います。

認知行動療法では、自分自身を大きく変えたり否定することはしません。今の自分、または出来事があった当時の自分を客観的に捉え、受け入れることから始まります。受け入れた上で、自分の状態が悪くなりすぎる前にどんな手を打てばよいかを、具体的なアクションベースで考えていきます。

心理的安全性と認知行動療法の共通点

認知行動療法における 受け入れる というキーポイントは心理的安全性を高める要素としても非常に重要です。

チームの状況やメンバーの感情などを 受け入れ、認める ことで、責任を追求してしまったり回避してしまうことを防ぎます。さらにメンバー同士がお互いの長所・短所を認め合うことができていれば、なおいいですね。



心理的安全性と認知行動療法の関連について、簡単にまとめました。どちらも仕事だけでなく私生活でも役に立つものですので、書籍などで触れてみてはいかがでしょうか。