旅先のレンタカーとカーシェアリング、どっちが得??

夏休み、お盆が近くなってきました。東京オリンピックが始まろうとしている最中、それはそれとして旅行の計画を立てている方も多いと思います。遠くに旅行した際に現地で車を借りると時間・場所に縛られず移動できてとても便利なので、免許を持っている場合は活用しない手はないです。

車を借りる手段は大きく2つ、レンタカーとカーシェアリングです。今回はその2つのメリットとデメリットを整理してみましょう。

<目次>

まず、それぞれの利用方法を整理します。知ってるよ!という方は レンタカーのメリット のところまでスクロールしてください。

レンタカーの利用方法

①予約

ほとんどのレンタカー屋さんではインターネットや電話での事前予約が必須です。インターネットでは直営サイトから予約したり、楽天トラベルなどオンライン予約サイトで予約できたりと、経路が多岐にわたります。

<ポイント>

もともと使っているサイトのポイントが貯まるとお得ですので、よく使うオンライン予約サイトでレンタカー予約のサービスがあるか、ある場合は利用したい場所のレンタカー屋を探してみると良いです。

②利用

利用時間になったら店舗に行き、運転者の免許証チェック、利用プランや免責事項の確認、料金の支払いなどをします。出発前に車体の傷などの現状確認をして、出発します。最近ではインターネット予約時に情報入力を行うことで出発時の手続きを簡略化するサービスがありますが、有人の店舗に行って手続きするのが大前提です。

③返却

ガソリンを満タンにした上で、予約時に指定した返却店舗に運転して向かい、返却します。時間通りに返却した場合は車体の状態をチェックして、問題なければすぐ返却完了となります。

カーシェアリングの利用方法

①予約

専用のウェブサイトやスマホアプリから予約します。予約システムと車が完全に連動したサービスであるため、電話での予約はできません。

直前まで予約・キャンセル操作ができるため、車の空きがあれば当日でも利用可能です。

②利用

タイムズを例にすると、利用時間になったら車がある駐車場に行き、会員カードを車のカードリーダーにタッチして乗車します。

③返却

必ず、借りた場所に返却します。ガソリンは必ず満タンにしなければいけない決まりではありませんが、次の利用者のために、残量が十分にある状態で返却するのがマナーです。タイムズの場合、車に設置されたカードで支払うためガソリン代を払う必要はありません。また、給油すると利用料金の割引を受けられることがありますので、積極的に給油しましょう。 (長時間利用の場合は別途距離料金がかかります)

ここまではレンタカーとカーシェアリングの利用方法を記載しました。ここからは、それぞれのメリットとデメリットを整理していきます。

レンタカーのメリット

乗り捨てが可能

これが最大のメリットと言えます。乗り捨てとは、乗車場所とは異なる店舗・場所に返却することです。筆者が以前、北海道から東京へ飛行機で帰る際、札幌市内から新千歳空港付近まで観光しながら向かうために乗り捨てをしました。旅行に限らず、移動先でそのまま車を返却したい場合に便利です。

車種・グレードの選択肢が広い

これはカーシェアリングに比べて相対的に、という意味合いです。例えば険しい山道に行くので四駆のしっかりした車がいい、ですとか、ちょっと高級な車やパワーのある車に乗ってみたい場合はカーシェアリングで取り扱いがないことから、レンタカーを選択することになります。雪国であれば冬期の利用には必ずスタッドレスタイヤがついていたり、四駆車が充実していたりと地域密着であるのもありがたいです。

有人店舗なので安心

利用開始前に色々と変更・相談したい場合や利用中の有事の際に、店舗で応対してくれるため心強いです。特に、観光地の場合はマップや各種割引券を配っているところもありますので、あまり下調べしていなくても楽しめます。

レンタカーのデメリット

店舗での手続きが面倒

メリットの3つ目と相反しますが、店舗で支払いをしたり、書類を書いたりするのが面倒に感じる方、多いと思います。

駐車場の料金負担と制約

旅先で滞在中ずっと車を借りる場合、宿泊先ないし近隣の駐車場に停める必要があります。市街地のホテルを拠点にする場合は立体駐車場に停めるケースが多く、1日1,000円前後徴収されます。また、数が少ない場合は先着順で、空きがないと自分で近隣のコインパーキングを探さなければいけない、なんてことも。旅先でレンタカーを借りる場合は、宿泊先に駐車場があるか?利用料金は?を必ずチェックしましょう。

駐車場の入出庫が24時間対応していない場合は、その時間を気にする必要がありますので要注意です。登山をする場合は早朝に出発すると思いますので、特に注意が必要です。

ガソリン代がかかる

一見、あまりデメリットではなさそうではあるものの、ガソリン代は時期によって変動します。高いタイミングで行ってしまうと、それだけ費用負担が増えることになります。また、旅行先ではどのガソリンスタンドが安いか把握できていないことがほとんどだと思いますので、見つけやすい場所は高くなる傾向があるでしょう。

続いてカーシェアリングのメリットとデメリットです。

カーシェアリングのメリット

手続きがすべてネットで済ませられる

予約、延長などすべての手続きをウェブサイトやアプリ上で済ませることができます。支払いも事前に登録したクレジットカードで決済するので楽です。

開始時間変更などが柔軟に行える

例えばタイムズですと利用開始1分前まで時間変更やキャンセルが行えるため、旅の都合に合わせて柔軟に対応できます。レンタカーの場合でも店舗に連絡することで変更できますが、気を遣いますし、頻繁に変更するのは難しいでしょう。

駐車場の費用負担と制約がない

カーシェアリングはそもそも駐車場に設置されているため、宿泊先の近くであれば元の駐車スペースに置いておけば駐車料金がかかりません。カーシェアリングは24時間のサービスであるため駐車場の入出庫も24時間可能です。早朝や深夜に出入りがあっても気にする必要がありません。

カーシェアリングのデメリット

乗り捨てができない

最大のデメリットと言えます。カーシェアリングは借りた場所に返す前提があるため、移動先で返すことができません。今後、乗り捨てサービスが実用化されることに期待します。

車種の選択肢が少ない

例えばタイムズですとベーシック、ミドル、プレミアムとグレードが設けられており、利用用途や乗車人数で使い分けることが可能です。しかし、荷物を運ぶためのワンボックスや軽トラックなどはなく、上位クラスは車種がとても限られるため、レンタカーに比べると選択肢が少ないです。旅先でも、舗装された山道を走る分にはコンパクトカーで十分ですので、特別な事情がなければ問題ないでしょう。

さいごに

結論、どちらかがお得ということはなく、メリットとデメリットをしっかり理解して活用しましょう(すみません)なお、利用料金については利用車種・日数によって大きく変わるため一概に言えませんが、例えば沖縄など料金相場が格安の地域では、迷わずレンタカーにしましょう。カーシェアリングは土地による価格変動がないためです。面倒ですが、レンタカーとカーシェアリングで滞在中にかかるお金を試算してみるのもよいかもしれません。