数ある依存症の中でのギャンブル依存症

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昨日サンドウィッチマンが出ている『病院ラジオ』が放送され、場所は、アルコール依存症に代表される様々な依存症の治療を行っている久里浜医療センターでした。身内にギャンブル依存の人間が居るためとても興味深く観ましたが、残念ながらラジオ出演した患者さんはアルコール依存、ゲーム依存の方のみでした。

特にアルコール依存症の場合は身体の不調をきたして表面化しやすい側面があります。また、治療という言葉が当てはめやすい、なぜなら明らかに身体の変化となって現れるからです。

程度によってはゲーム依存やギャンブル依存も生活リズムが崩壊して体調を壊したり、生活費がなくなってホームレスになってしまったりと、命の危険を感じるレベルに表面化することもあるでしょう。しかし、その程度には至らないが長期的かつ断続的に継続する傾向があるのがギャンブル依存症だと思っています。

本人は仕事を続けて不自由なく日常生活を送っており、治療という結びつけが非常に困難です。そもそもギャンブル依存症を病気と捉えることができておらず、それを切り出すのも困難な状況です。

詳しいことは割愛しますが、病気ラジオを観て、アルコール依存症と戦う患者さんのお話を聞きなるほどと応援したくなる気持ちの一方、ギャンブル依存症が通院や入院のハードルが改めて高いと再認識しました。また、ラジオでギャンブル依存症について取り上げられなかったことが残念であり、IR法案の影響なのかと勘ぐってしまいました。

正直なところ、カジノなど作ってほしくないです。一部の地域経済が潤う一方で重度のギャンブル依存症を生むリスクを増大させるのは、到底納得できるものではありません。